情報誌『リバ』連載用イラスト 2021年7月制作 COREL Painter使用
どうも、アサイです。今回はいすゞのベレットを描いてみました。GT-Rではありませんが、身内が所有していて少し身近に感じる車なので、描いてみたいと思っていました。コロンとしているのに、筋肉質を思わせる硬派なスタリングですね。1964年に1600GTが発売されてから69年にGT-Rなので、ちょっと間が空いている印象です。因みに64年は本田のエスロクと同い年、69年はハコスカGT-Rと同い年です。更に言うなら車名に「GT」と付けたのは、日産ではなくプリンスだった頃のスカイライン2000GTよりひと月早くてベレットが国内初だそうです。
そんなベレットは、70年の1800GTまで幾つかのモデルが発売されるも、外観の変更はバンパーやボンネットなどの細部で見分けられる程度で、サイズなど大きな変更を受けずに製造されていたんですね。そしてベレットの初期モデルは、運動性に(足回りの設定から来る)独特の癖があったと言います。それが欠陥と言われないのは、レースの舞台でGTらしい活躍を見せたからでしょう。その後、69年の1600GT-Rでレースからフィードバックを受けた117クーペ譲りの心臓と足回りの強化を得ました。そうして誕生したGT-Rも、排ガス規制による波を乗り越える事が出来ず、直ぐに生産中止となってしまいます。こうした経緯を見ると、マニア受けする一徹さを持った硬派で不器用なイメージを持っちゃいますね。
ベレットがマニア受けしたのは事実のようですが、独特の癖が無くなったのは残念だったのか。それとも戦闘力が上がって嬉しかったのか?当時のベレット使いはどう感じたのでしょうか。こういう事を考える時、資料だけでは分からない当時の空気感を知りたいなー‼って思います。
ではでは、また。
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