『絵の楽しさ』を伝えたい。

絵の楽しさ

どうも、アサイです。

 先日、息子が『誰でも30分で絵が描ける』的な本を買って来たんですよね。そんなの、父ちゃんに聞いてくれ!って思った反面、ちょっと30分で教える自信はなかったですねぇ~・・・。

 それはさておき。

 どんな事が書いてあるんだろうと内容に目を通すと、よくあるデッサンの基本でした。つまり、物体の形状を把握する方法として、単純な図形の組み合わせで画面にアタリを付けるやり方ですね。もっと詳しく言うと、ネコの顔だったら顔が丸くて~、耳が三角で~っていう感じですね。(←詳しくない)勿論、それで終わったらアンパンマン絵描き歌みたいになっちゃうので、描き込んでいくんですけど。ただ、描き込みに関してはあまり突っ込んだ解説はなかったです。なので一冊丸々練習したとしても、『僕は絵が描けるようになった!』とはならないかも知れません。なので、こういう本は30分読むだけでいいんじゃないかと思うんですけど、それだと描かないから練習にならないですね(笑)。

 絵の楽しさを伝える為に『特別な才能は必要なくて、気楽に始めて良いんだよ』と単純化して伝えるのは確かに良いと思うのですけれど、いつかは地道な練習が必要になるんですし、好きでもないものを描いても余り楽しくないんじゃないでしょうか。僕が一番良いと思う練習方法は、トレースです。元絵を下敷きにして、薄い紙を上に置いて輪郭をなぞる方法がよく知られていると思いますが、100均でも売ってるカーボン紙を用意すれば、元絵と画用紙の間にカーボン紙を挟んで元絵の輪郭をなぞれば簡単に写し取る事が出来ます。でも、先に書いた方法なら自分の描いた線の精度を確認出来るので練習向きだと思います。トレースをするとすぐに気付くんですけど、上手な人の絵って線のタッチはトレース出来ません。なぜならそれは作家さんが身に着けた技術だからです。自分も出来るようになりたいと思うなら、沢山描かなくては上達しません。その差が分かりやすいのもトレースの良い所かなと思います。

 ただし、紙を重ねるトレースには弱点もあるんですよね。それは『デッサン力は身につかない』のと『写真などの複雑な画面を正確にトレースするのは難しい』事です。デッサン力とは観察した対象を正確に画面に描く力が基本ですが、元絵をなぞるだけではその練習は出来ませんよね。そして複雑な写真に向かないというのは、モノの形状が光の反射や影の影響で分かりにくくなってしまうんですよね。バイクのエンジンなんて反射と影だらけでワケが分からなくなります。なので、慣れてきたらステップアップして別の練習に切り替える必要がありますけど、おススメの練習方法です。

 僕は地元岡崎市のフリーペーパー『RARE(レア)』で『車道』という、イラストとコラムの連載を16年間続けています。タイトルの通り車やバイクのイラストをよく描くのですが、絵を描きたいという気持ちは物心ついた時から現在まで、なくなった事がありません。きっと興味が尽きないからでしょうね。魅力のある作品を観る度に、人に感動を与えられる表現が出来るようになりたいと思っています。ここを見に来て下さる方々がどんな方なのかは分かりませんけど、僕に絵を描くきっかけが与えられたように、誰かに絵の楽しさを伝えられたら良いなと思うので、投稿のカテゴリーに『絵の楽しさ』を加えました。描き方講座とは違いますので、気楽に読んで頂けたらと思います。では、また。

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