『絵の楽しさを伝えたい』第2回

絵の楽しさ
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どうも、アサイです。

 第1回をお読み頂いた方、ありがとうございました。これからどんな内容になるかは分かりませんが、絵の描き方というより楽しさを伝えられる内容にしたいなと思ってます。さて、前回おススメの練習方法として『トレース』を紹介しましたが、道具について書いていなかったのが余りに不親切だと思ったので、補足させて頂きます。

今回は僕がよく使った方法で、元絵を下に敷き、薄い紙を上にして元絵の輪郭線をなぞるやり方に必要な道具についてです。いくら上に敷く紙が薄いからと言って、スッケスケという訳ではありませんから透けさせる道具が必要になります。

それがこちら。『トレース台です!

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僕が使っているのは㈱トライテックのとレビュアー/A3-500です。これはA3サイズなので一万円弱しますが、もっと小さいのもありますし、何ならもっと安価なトレス台もあります。何にしてもこれで裏から光を当てて紙を透けさせるわけです。ちょっとした出費になりますが、この道具があればカーボン紙も要りません。LED照明を7段階に調整出来て、背面の脚で3段階の角度調節も可能ですし、僕は写真撮影の簡易的な照明として使ったりもします。

トレース台が揃ったらあと一歩です。トレースしたい元絵はどんな感じでしょう?画面全体に細かい描き込みがあるイラストや、背景に森がある人物の写真などではないですよね?前回書いた通り、そういった元絵のトレースは非常に難しいです。そこで以下の2点に注意し準備ましょう。

①元絵はなるべく背景のないものがやりやすいです。

②元絵をプリントして用意する場合は、画像処理でコントラストを上げたりホワイトバランスを下げたり、白黒にしてみても良いです。

さて、ここまで準備できたら元絵に紙を重ねてトレースしていきましょう。重ねる紙は画用紙でも光で透けるので何でもOKですし、練習用だったらコピー用紙とかの安い紙でかまいません。紙をまとめるのはクリップやマスキングテープで良いです。ただし、クリップは少しズレ易いので注意が必要ですし、マスキングテープは剥がす時に紙が破れたりしますので、貼る前に肌や服に一度貼って粘着力を落とすようにしましょうね。(僕はマステを使ってます

トレースに使うのは、シャーペンでも鉛筆でもお好きなもので大丈夫です。実際にトレースをしてみると、元の絵の線と比べて自分の描いた線が少しおかしいと感じるかも知れません。僕の経験から感じた要因を紹介するとこんな感じです。

・よろよろと頼りない線や、抑揚のない線で魅力的に感じられない

・正確に形をトレース出来ていなくて、何が描いてあるか分からない。

要は『気に入らない』(笑)。でも、これは絵の上手い下手は関係ないんですよ。トレースというのはそうなりがちな手法だと思うからです。大切なのは元絵からなるべく使える線を拾うことです。トレースで描いた線は、言うなれば『下描きの下描き』みたいなものです。あとからちゃんと整えてあげれば問題ありません。

えっ?その整える線に自信がないと。

そうでしょう、そうでしょう。僕も未だに自分の線が気に入らずに全然作業が進まなくなる事がありますし、画材に依らず魅力的な線を描く人の作品に激しく動揺することも山ほどあります。そんな僕ですが、自分なりにこうすればうまく行く事が多いという方法がありますので、また次の機会には線の描き方のご紹介が出来ればと思います。もしもご質問やリクエストがあれば、トップからメッセージをどうぞ。ではまた。

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