『JAGUAR XJS』 ご依頼頂きました。

お仕事や制作過程

 どうも、アサイです。

 ご依頼を頂き制作していたイラストが完成しました。今回は93年式JAGUAR XJSカブリオレです。オーナーのO氏が市内在住だったので、実車取材をさせて頂きました。やはり実物を見られると細部の観察が出来ますし、様々なお話を伺えるのが大きいです。XJ-SはE-Typeの後継モデルとして1975年に発売され、製造終了となる1996年までの21年間に渡って熟成を重ねています。初めてのマイナーチェンジが81年のようですが、発売当初の評価は必ずしも良好なものばかりではなかったようです。例えば、クーペのみの設定であった事やボディー同色ではない黒いバンパー、合皮のこれまた黒いダッシュボードなどがその原因かも知れません。しかし、81年以降はエクステリアやメカニックの改良が頻繁に行われ、顧客が満足出来る商品に育って行ったようです。

 エンジンは直列6気筒も後にラインナップされましたが、やはりこだわりのV12を選ばれた辺りにオーナーさんのセンスを感じます。状態も含めて納得のいく個体を探し当てるのに、遠方まで足を運ぶ等じっくり探されたという事で、28年を経過しても非常に良い状態のようです。

 さて、改めて見てみます。イラストのアングルはオーナーさんのお好みで決定したのですが、横から眺めるとカブリオレという事もありとにかく長い‼現代の車を見慣れた目には、ちょっと現実感を失うような伸びやかなスタイルを与えられています。興味本位でレクサスLCコンバーチブルの全長と比較してみると、なんとXJSの方が長いんですね。半面、全幅と全高は小さくなっていて、サイドのラインの視覚効果も相まって、キャラクターをより強く印象付けています。そこで興味深いのは、オーナーさんがXJSを選んだ理由です。

僕 『どうして、XJSを選んだんですか?』

O氏『MERCEDESとかじゃないんですよね、やっぱり頭が良く見えなくちゃ』

 なるほど。O氏の基準として、ご自分の好みやライフスタイルを主軸に考えた時に、XJSに乗るという事が、より自分の理想に近いという事でしょうか。

 イラストの制作にあたり、リアルに仕上げて欲しいとのご要望だったので、今回はアクリルブラシをメインに使用し、細部にエアブラシやぼかしツールも使って仕上げています。こうした仕上げの場合は下描きの段階で細部まで描き込んでおくと形状の確認にもなり、作業がスムーズに進みます。ただし、かなり細かい作業になるのと、追い込み過ぎると無限の作業になるので、どこまでやるかの線引きも大切です。ある程度の目途が立つまでは、精神的に辛い描き方でもありますが、完成したら達成感もある描き方です。このように、個人の方のご依頼もお受けしております。仕上げ方によって価格は変わってきますので、ご興味を持って頂けましたらお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

ではでは、また。

 

 

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