『出会った車をスケッチ』

車と楽しく付き合う

 少し前のお話ですが、車の取材をさせて頂ける幸運に恵まれて早朝から2台の取材と撮影に出かけて来ました。そういう機会は中々ありませんので、新しく購入したデジタル一眼を用意してウキウキ気分でした。当日は晴天で撮影日和と思ったのですが、まだ十分慣れていなかったカメラで撮った写真は正直『もっと事前に練習しておくんだった』と反省する出来の画像が多くて少し残念でした。作品の資料として取材をする場合、幾つか注意しなくてはいけないと思っている事があって、自分の覚書も含めて車の写真の撮影方法も今後書いてみたいです。

 僕は自宅で作業をしている事が多いので、何かの用事がないと出掛けないインドア派なのですが、外出した時や少し気晴らしをしたい時にはライフワークにしたいと思っている『出会った車スケッチ』のネタを積極的に探しています。特に年代を決めず、心に留まった車を描くという決まりです。ただ、偶然見かけた車を撮影するのは無理なので帰宅してから資料を探して描く事が多いんですけど・・・。目がそのままカメラだったらどんなに便利でしょうかねぇ?

 さて、すっかり季節は冬に向かいつつある中。古い車は特に出会う機会が少なくなって来ましたが、まだまだいました。自宅近くの川沿いの対向車線を走ってきたダットサンブルーバード410♪オリジナルの塗装は劣化して艶のない小豆色になりメッキ部分の輝きもなくなって、とても良い味わいを醸し出している一台でした。すれ違った瞬間ではどんな人が運転していたのか分からなかったけれど、多分年配の方じゃなかったでしょうか。しかし、やけに調子の良さそうな印象がありました。それもその筈、かつてのスポーツモデルですからねぇ。亡くなった僕の祖父は若い頃に自動車の開発に関わっていたそうで、具体的なメーカーは聞きませんでしたがテスト車を作っては富士山あたりまで走り、壊れたら会社に戻って材質や設計を見直すというような事を繰り返していたと聞きました。現在の道路事情とは比べようもない頃のお話です。熱い時代だったんでしょうね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました